仔犬(子犬)のしつけの中でも基本中の基本といえるのが「おすわり」です。
「おすわり」は食事の前だけでなく普段の生活やお散歩中など、仔犬(子犬)にじっとしていてほしい場面にも使える万能薬! 例えば、家の中を走り回っているときや散歩中にすれ違った犬の方へ突進しそうになったとき、道路に突然飛び出したボールを追おうとしたときなどに、「おすわり!」を使うことで仔犬(子犬)の突発的な行動や興奮状態を抑制することもできます。
一方で、おすわりは「フセ」や「マテ」を教えるときの基本姿勢にもなります。そこで、おすわりを練習する前までに、以前「わんこらむ」で紹介したアイコンタクトやマズルコントロールをマスターして、仔犬(子犬)とのコミュニケーション・信頼関係を深いものにしておきましょう!!
おもちゃやおやつを仔犬(子犬)の頭上で動かし、仔犬(子犬)がお尻を下ろして自然と座る格好をとらせることがポイント。
仔犬(子犬)が座る体勢になかなかならない場合は、軽くお尻を押しておすわりのポーズを促します。
手に持ったものを一度座ってもすぐに動いてしまう場合は、お尻に軽く手を当て続けてあげるといいでしょう。
"仔犬(子犬)のしつけには欠かせない、
おもちゃやおやつを準備します。"
仔犬(子犬)の頭上におもちゃやおやつをかざすと、仔犬(子犬)はそれを見上げた状態になるので、自然とお尻が下がりおすわりの姿勢になります。
おすわりの態勢にならない場合は、頭上のおもちゃなどを尻尾の方へ動かすと、おすわりの姿勢をとりやすくなります。おもちゃやおかしを取ろうとしたり、その場でクルクルと回転したりする場合は興奮状態にあるので、手に持っているものを一度隠して、落ち着いてからやり直します。
仔犬(子犬)が自然におすわりの姿勢をとったら、「おすわり」の号令をかけましょう。座る前に号令をかけても、仔犬(子犬)はどの体勢がおすわりなのか理解できないので注意が必要。ちなみに、「おすわり」「シット」「スワレ」などと、号令を統一してあげることも大切です。
おすわりに成功した場合は、持っていたおもちゃで一緒に遊んであげたり、おやつをあげたり、目一杯褒めてあげてください。褒めてあげることで仔犬(子犬)は、楽しく学習し、座る動作と「おすわり」の号令を結びつけていきます。