仔犬(子犬)のしつけ〜フセ(伏せ)〜
「おすわり」の姿勢から移行できる「フセ(伏せ)」をマスター
「おすわり」の基本姿勢ができるようになったら、その応用動作のひとつである「フセ(伏せ)」をトレーニングすると、比較的簡単にしつけることができます! フセ(伏せ)は、仔犬(子犬)が地面に胸をつけてじっと動かなくなる状態です。
このフセ(伏せ)の状態からは、急に飛びかかったりすることができないので、突発的な行動の抑制やトラブル防止などにも有効です。もちろんおすわりと同様に、家の中を走り回ったり、来客中で静かにしてほしいとき、散歩中に意にそぐわない行動をとったときなど、じっとしていてほしいシチュエーションでも使えます。
おすわりに加えて、このフセ(伏せ)、マテ(待て)の3つをマスターすると、仔犬(子犬)の行動の多くを抑制でき、信頼関係や主従関係がしっかりと築かれている証ともいえるのです。 胸を地面に付けるフセ(伏せ)のポーズは、仔犬(子犬)にとっては自然な動作のひとつです。
このような状態になったときを見計らって、「フセ」の号令をかけて、しつけていく方法もありますが、せっかくおすわりができているなら、おすわりの状態からフセ(伏せ)の状態へ導いてあげましょう!
これでマスター! フセ(伏せ)のレーニング方法
おすわりの状態からスタート!
仔犬(子犬)におすわりをさせ、おもちゃやおやつを持った手を鼻先に近付けて、注意を引きます。
おもちゃやおやつで興味をひく
おもちゃやおやつを持った手をゆっくりと下に動かしていくと、それにつられて仔犬(子犬)の頭も下がっていきます。
下に動かす!
おもちゃなどに気を取られ過ぎおすわりの状態が崩れたり、お尻を上げてしまったりした場合は、最初からやり直します。
おもちゃやおやつを前に動かす!
上記のおもちゃなどを下に動かしただけで、地面に胸がついたフセ(伏せ)の状態になることもありますが、不完全であれば、おもちゃなどを持った手を少しだけ前方へもっていきます。
仔犬(子犬)の背中を軽く押してあげるようにサポートしてあげてもいいでしょう。
◆「フセ」の号令をかける!
仔犬(子犬)がフセ(伏せ)の姿勢がとれたら「フセ」の号令をかけます。背中に手を当ててしばらくその体勢をキープさせます。
繰り返し練習する
毎日練習することで仔犬(子犬)は、「フセ」の号令と動作を結びつけて覚えていきます。
褒めてあげる! おやつをあげる!
フセ(伏せ)の体勢がキープできたら、「ヨシ」などの号令でその状態を解除。おもちゃで一緒に遊んであげたり、おやつをあげたり、目一杯褒めてあげてください。